本文へ移動
  • ホーム  > 
  • 仕事の型  > 
  • 自動化  > 
  • Geminiの「カスタム指示」をGmail・Sheetsで使う:毎回の依頼文を減らす安全な設定術

Geminiの「カスタム指示」をGmail・Sheetsで使う:毎回の依頼文を減らす安全な設定術

Gemini in Workspaceのカスタム指示がGmail、Sheets、Slides、Drive、Chatにも拡大。営業・人事・企画が、役割・文体・出力形式を一度だけ登録し、下書きや要約をそろえる手順です。国内での利用可否はテナント画面で確認します。

INPUT
自分の役割・文体・出力形式
OUTPUT
Gmail・Sheets等で一貫した下書き
FINAL CHECK
数字・固有名詞・判断

何が変わったのか

Googleは2026年9月2日、Google Workspace版Geminiのカスタム指示を、従来のGoogle Docsから、Drive、Chat、Gmail、Sheets、Slidesにも広げると発表しました。保存した「役割」「文体」「出力形式」の好みを、対応するWorkspaceアプリで繰り返し使える更新です。毎回同じ条件を書くのではなく、最初に仕事の型を決めておけます。

ただし、これは正しい回答を保証する設定ではありません。Geminiの下書きには誤りや文脈漏れがあり得ます。送信・共有・意思決定の前に、原文、数字、固有名詞を人が確認する工程は残します。

誰のどんな作業に効くか

  • 営業:顧客メールを「結論を先に、敬語、次の行動を箇条書き」で下書きする
  • 人事:候補者連絡や面接メモを、決めたトーンと見出しでそろえる
  • 企画:Driveの資料要約やSheetsの分析結果を「結論・根拠・要確認点」の順で受け取る

効果が出やすいのは、同じ形式の下書きや要約を週に何度も作る仕事です。案件固有の数字・顧客名・判断基準は、恒久指示ではなく、その都度の依頼に必要最小限だけ渡します。

7分で試す:まずは「形式」だけを固定する

Step 1:設定画面が自分のアカウントにあるか確認する

  1. Gmail、Sheets、SlidesなどでGeminiを開く
  2. メニューから設定 → パーソナライズ(表示名は変わることがあります)を探す
  3. カスタム指示の追加・オン/オフが表示されるか確認する

見つからない場合は、個人で別アカウントへデータを移さず、管理者に利用中のWorkspaceエディション、Geminiの有効化、段階展開の状況を確認します。機能が見えないこと自体は設定ミスとは限りません。

Step 2:機密情報を含めない、短い指示を1つ登録する

最初から顧客情報や社内方針を大量に保存しません。どの文書にも共通する「出力の型」だけに絞ると、不要な情報を持ち込まず、効き目も確かめやすくなります。

0回コピー
あなたは日本の営業アシスタントです。
メール、要約、表の説明は次の形式で作成してください。

- 最初に結論を1〜2文で書く
- 次に「次のアクション」を箇条書きで最大3件書く
- 日付・金額・固有名詞は推測せず、不明なら「要確認」と明記する
- 丁寧で簡潔な日本語にする

顧客名、案件名、社内の未公開情報は記憶・保存する前提にしないでください。

この例は文章の作り方を決めるだけです。個別顧客の禁止事項、価格、選考評価などを固定指示へ入れるのは避けます。

Step 3:同じ小さな依頼を2つのアプリで試す

  1. Gmailで、実在の情報を含まない短いメモから返信下書きを作る
  2. SheetsまたはDriveで、ダミーの表・文書を「結論/根拠/要確認点」で要約させる
  3. 応答の下にあるSources等から、パーソナライズ設定が使われた表示を確認する

意図した形式が出たかだけを評価します。出ない場合は、長い指示を足す前に「結論を先に」「箇条書きは3件まで」のように1項目ずつ直します。

送る前の確認フロー

下書きの3点チェック
  1. 原本照合:日付、金額、相手名、ファイル名を元のメール・表・文書で照合する
  2. 範囲確認:カスタム指示に、不要な個人情報、顧客情報、社内の機密ルールを書いていないか見直す
  3. 送信判断:自動送信せず、宛先、添付、依頼内容を人が確定してから送る

この設定はオフにしても、保存した指示が一覧から消えるわけではないとGoogleは案内しています。異動、役割変更、外部共有前には、不要な指示を個別削除し、必要ならすべて削除します。削除は元に戻せないため、共通テンプレートが必要なら別の承認済み文書に保管しておくと安全です。

限界とリスク

  • 保存済みの指示は、Geminiアプリの指示とは別管理です。片方を更新しても、もう片方に同期されるとは限りません。
  • 対応アプリ、地域、言語、アカウント種別、管理者設定、段階展開によって利用可否は変わります。画面と公式ヘルプを都度確認します。
  • 「常に」「必ず」と書いても、出力が完全に従う保証はありません。重要な条件は個別プロンプトにも再掲し、結果を確認します。
  • 生成内容は事実確認を代替しません。とくに採用判断、契約条件、金額、対外メールは人の承認を通します。

まとめ

今回の更新は、Geminiを賢くするというより、繰り返す指示を「共通の型」として管理できるようにするものです。まずは文体と出力順だけを登録し、GmailとSheetsなど2つの場所で小さく試す。うまくいけば、毎回の指示入力を減らしながら、下書きの品質をそろえられます。日本語環境での利用可否と保存内容は、必ず自分のテナントで確認してください。

出典・確認日

上記の一次情報を2026年9月4日に確認しました。更新告知とヘルプの利用可能地域・言語の記載に差があるため、この記事では実際の設定画面を確認することを推奨しています。